地球環境に優しいエコ冷房

地球環境に優しいエコ冷房

夏になるとついついエアコンのスイッチに手が伸びてしまうと言う経験がどなたでもあるのではないかと思います。寝苦しい蒸し暑い夏の夜にエアコンを付け放しにして、電気代を心配しながら安らかな眠りについた経験も数多いかと。一般的なエアコン一台の年間消費電力は約2000Kwh、大体年間45000円程度に相当します。 それにたいしてエコ冷房では年間数千円程度。今回のコラムでは従来のエアコンに替わる一風変わった涼の取り方「エコ冷房」をご紹介します。

このエコ冷房の仕組みは床暖房と似ており、液体を使いそれを媒介として熱の交換をします。 そこでまずは床暖房の仕組みを簡単に説明します。床暖房の方式には大きく分けて2種類あります。ひとつは床に電気抵抗を埋め込んでその線に電流を流しその抵抗を発熱させて暖める方法。もうひとつは、床に配管をめぐらせてその管内に暖めたお湯を通して熱を供給する方法があります。

エコ冷房に応用するのは2番目の方法です。簡単にいいますとこの温水の変わりに冷水をながして、室内に溜まった熱を交換しようということなのです。というと、今の床暖房の設備をそのまま流用できるように早合点されるかと思いますが実際冷水を流してしまうと、床に結露が溜まり、床材を痛めてしまうので、このような改造はできません。ですから新たに熱交換の設備を造ることになります。

しかし、床暖房と比べて大掛かりなものではなく、水を通す配管と熱交換用ラジエーターと循環用ポンプだけで足ります。熱交換用のラジエーターは大きさにして畳にして半畳分ほどです。この中に冷水を循環させて、ラジエーターから輻射される冷気を利用して室内に涼を届けるという仕組みです。

ただこの冷水をどのように用意するかが一番の問題となります。電力を用いて冷水を作ったのでは、通常のエアコンと同じ電力を使ってしまいます。そこで目をつけたのが井戸水です。夏、井戸水で西瓜を冷やしておいしく召し上がった思い出をお持ち方もいらっしゃるか思います。井戸水は年間通じて水温がほぼ一定です。真夏でも水温は15度を超えない程度だそうです。この15度の冷たい水を室内にめぐらせて、室内の気温を調整しようというのが「エコ冷房」です。

設置費用は10畳前後の部屋を冷す大きさのもので約50万円程度かかりますが、維持費はそれほどかかりません。というのも、冷水がいったん循環し始めると、あとはサイフォンの原理で循環をしますのでポンプにかかる負荷は少なくて済みます。ですから電気代はそれほどかかりません。ただ唯一のネックとなるのが冷水の供給元、つまりは井戸が近くにあるかということにつきます。もし井戸があれば、大地の恵みをこのような形で享受することができるのです。

このように自然の力をうまく利用して環境を守って賢く生きたいものですね。

■輻射冷房

■輻射熱を利用したエコ冷房

■非電化冷蔵庫

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